【R&D支援センターセミナー3月13日】
戦略的イノベーションマネジメントの仕組み 【LIVE配信】
~ 失敗を減らし、新規事業を再現的に生み出すイノベーション・プラットフォーム ~
講師 IDX研究所 代表 江口隆夫
セミナーNo.260350
2026年3月13日(金)10:30〜16:30
主催:(株)R&D支援センター
[セミナー詳細] https://www.rdsc.co.jp/seminar/260350
#イノベーション #新規事業 #研究開発 #ISO56002 #IMSD #経営戦略 #R&D
日本企業がイノベーションで苦戦する理由は、担当者や個人の能力不足ではありません。戦略・評価・投資判断、ノウハウが分断されている組織構造にあります。他社の成功事例を移植しても、その背後にある仕組み、制度を設計していないと機能しません。成果を生んだ設計思想はなかなか模倣できません。
再現性を生むのは、戦略、評価、資源配分、プロセス、組織能力が整合した仕組みです。本セミナーでは、講師(私)が体系化してきたイノベーションマネジメントの世代論と15の仕組みに基づき、自社条件下で機能するイノベーション・アーキテクチャの設計方法を提示します。昨年10月に出版したレポート、その後公開したワーキングペーパーなどを集大成したものです。
■第1章:失敗の構造分解 ― なぜ探索は成功しないのか
既存事業に最適化された効率管理が、新規事業の探索を抑制させます。この背景と条件を理解しない限り、組織や人材を配置しても成功率は上がりません。問題は能力ではなく、仕組み(戦略、プロセス、組織体制、ガバナンス)の設計にあります。
■第2章:イノベーション・世代論 ― 第2世代の壁を突破する
属人依存、縦割組織の第1世代、全社統合、組織連携の第2世代、自社を中心としたエコシステムの第3世代、産業エコシステム全体の最適化を目指す第4世代。多くの日本企業は、第1世代で停止しています。第2世代への移行条件と設計視点を示します。
■第3章:3つのレイヤー構造の統合設計 ― 経営・運用・組織の統合的設計
・ 経営管理:ビジネスとイノベーションの戦略整合、ポートフォリオによるバランスが取れた投資の仕組み化
・ 運用:不確実性に応じたプロセス選別と、「死の谷」を克服するプロセスと組織の連携。
・ 組織:CINO(最高イノベーション責任者)機能の確立、多様な組織連携、共通基盤の整備
どれか一つが欠けても、イノベーションは再現しません
■第4章:IMSDによる段階的実装 ― 仕組みは進化させる
現状診断、目標世代設定、ロードマップ設計、小刻みな検証と修正。仕組みは導入するものではなく、進化させるものです。最終的には、経営者の号令がなくても、企業全体でイノベーション経営が継続できる状態を目指します。
目的はノウハウ収集ではありません。他社事例の理解でもありません。自社の制約条件の中で、再現可能なイノベーションマネジメントの仕組みを自ら設計できるスキルを持つことです。
3月13日、単発成功ではなく、成果を生む仕組みや組織構造について、本セミナーで設計視点を持ち帰っていただき、今後とも継続して議論させていただきます。
今回のセミナーでは、私が大手企業で実践した「仕組み整備」プロジェクトを9例ご紹介します。
経営管理・運用・組織の3レイヤーで整理すると、全体像と着手点が見えやすくなります。
日本企業が、いきなり第2世代(トップダウン型の全社管理、ISO56000相当)を狙うと、合意形成が困難で、運用負荷が大き過ぎます。
そこで私は、第1世代と第2世代の間に「第1.5世代」を置きます。
本社組織の範囲で、標準プロセス、ポートフォリオ管理、マトリックス型のリソース運用を先に成立させる考え方です。事業部は必要に応じて応援参加する形にします。
参加者の皆さまからは、概ね好評をいただきました。主なご感想は次の通りです。
・ボリュームが多く、内容を十分に咀嚼し切れていないが、改めて足元の評価、ポートフォリオマネジメント、イノベーションの意図と戦略を考えていきたい
・膨大な調査の中から抽出された重要なポイントを、定性的・定量的の両面から把握できた
・イノベーションマネジメントの観点から、仕組み作りの重要性、要点、失敗例まで幅広く学べ、とても濃い時間だった
・講義資料をそのまま展開いただいたので、必要なポイントを読み返して業務に生かしたい
・内容が盛りだくさんだったので、何回かに分けて、より具体的な内容を聞ける機会があるとよい
このようなご意見を踏まえ、次回は私自身の実施例や支援事例をより中心に置き、実務での適用イメージが伝わりやすい構成にしたいと考えています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

(2026.1.29) 30年ぶりの成長投資局面、イノベーションマネジメントの仕組みは更新されているか
日本政府は、高市内閣のもとで約30年ぶりと言ってよい積極的な成長投資政策へと舵を切っています。
一方で、多くの日本企業の内部に目を向けると、イノベーションを管理する「仕組み(経営管理、運用、組織)」は、30年前の前提のまま止まっているように感じる場面が少なくありません。
研究開発や新規事業の現場では、新しい手法や考え方が断片的に導入されているものの、それらを支えるマネジメントの前提や意思決定の仕組みは、依然として第1世代に留まっているケースが大半です。
現場では最新の手法やデジタル化が叫ばれていますが、それを評価し、投資判断を下す「仕組みの根幹」が旧世代(第1世代)に留まっている限り、どれほど手法を積み上げても成果が出ないのは構造的な必然です。
今、求められているのは、イノベーションの手法の追加ではなく、仕組みの更新です。
自社の仕組みが、今どの世代に留まっているのか。 そして、新年度に向けてどのレベルを目指すべきなのか。
これらを冷静に見直すための指標として、イノベーションマネジメントを4つの世代で整理した図を公開します。 組織の再設計を担うリーダーの方々の、議論の材料としてご活用ください。
詳しい資料は、こちらをクリックして下さい。⇒