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(実施例9)CoP、ナレッジマネジメントの仕組み(化学大手 事業部門)
 

① 狙い

  • 研究開発の生産性向上と継続的な業務革新: 組織的に過去の知見や文書、関係者を活用し、部門や専門分野を越えた連携とコミュニケーションを活性化させることで、全体の生産性を高める 。

  • 業務品質の向上: 情報収集、意思決定、テーマ探索から開発管理に至るまでの各ステージにおける業務品質の向上を目指す 。

  • 事業部全体活動の推進: パイロット活動を支援する環境を整備し、事業部全体の活動としてナレッジマネジメント(KM)を浸透させる 。

② 課題

  • 情報・ナレッジの分断:部門別・専門別に情報が分断し、必要な資料・データ・経験者に到達するまで時間がかかる。新規事業開発の各ステージで、人材・専門知識・データベース・資料を一体で使えない。

  • 再利用不足による手戻り:過去の計画・実績・実験結果が参照されず、同じ手戻りや判断の揺れが起きやすい。

  • 研究開発組織・機能の再設計ニーズ:過去の研究開発体制の課題に対応し、事業部が目指す方向性に合う研究開発組織全体の姿を描く必要がある。

  • スキル・人材育成の不足:強化すべきスキルが不明確で、優先順位付けや育成プログラムが整備されていない。

③ 実施内容

対象領域の定義

  • 関係者:研究開発、マーケ、営業、企画、品証、製造。

  • 情報源:技術資産、マーケ情報、顧客情報、過去文書、外部DB等。

電子会議室の設計

  • 会議室体系:技術戦略、テーマ創出、開発、技術テーマ別などで分類。

  • 目的:議論・共有・レビューの場を固定し、横断連携を日常化。

Know-Whoの設計

  • 対象:社内外の経験者・専門家、重要顧客、リードユーザ。

  • 導線:誰に相談すればよいかを検索・到達できる仕組みを用意。

コンテンツ棚卸の手順化

  • 範囲:過去3年分を目安に既存文書を洗い出し。

  • 作業:重要文書抽出、電子データ所在の特定、登録準備(調査票等)。

システム要件定義と導入計画

  • 要件定義:要件定義会議を積み上げ、必要機能と運用条件を確定。

  • 導入計画:利用者規模を想定し、ネットワーク帯域、運用分担、保守前提を設計。

活用促進のイネーブラー整備

  • 人材育成:必要スキルと育成計画の策定。

  • 評価・報奨:研究開発への貢献を評価する報奨制度。

  • 横断チーム(技術横断、営業、技術組織横断の活動)の発足。

  • 実行計画:組織横断の活動とパイロットの計画化、改善点の反映。

④ 効果

  • 情報収集工数の削減(市場動向、顧客、競合、技術情報の統合活用)。

  • マーケット理解と意思決定品質の向上(分析精度の改善)。u過去知見参照の定着による手戻り削減とリスク抑制(計画、実績、実験結果)。

  • Know-Who活用による専門家アクセス迅速化と支援体制強化(熟練者の若手支援、問題解決支援)。

  • チーム業務効率の向上とプロジェクト管理の効率化。

  • 研究成果評価・事業性評価の分析情報整備による新規事業開発プロセス実効性の強化。

  • 成功体験共有と人材育成を通じた組織競争力の向上。

組織横断で新規事業開発プロセスを円滑に機能させるには、各ステージの業務において、必要な人材や専門知識に迅速にアクセスでき、関連するデータベースや資料を一体的に活用できる環境が不可欠です。情報収集・分析から評価、提案に至るまでの業務品質を高める仕組みが、プロセス全体の実効性を支えます。

近年のソフトウェアパッケージ、AIを活用すれば、迅速に高度なインフラが構築できます

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